● Reports ●

11:00

東京都八王子市左入交差点傍のファミリーレストラン「CASA」に集合
(サクラ、瑠璃さん、ミンスキーさん、まさきちさん、ミーさん)

瑠璃さんは、1時間前に到着し「ブルーベリーヨーグルトを食したあと、集合時間まで爆睡していた。

ミンスキーさんは、サクラと瑠璃さんが楽しく談話をしていると突然、背後から爆音と共に現れた。

まさきちさんは、「新青梅街道が凄い渋滞で・・・」という理由で遅刻した。

それぞれ自己紹介と軽いバイクトークを交わし出発した。

 

11:10 〜 12:40 頃

国道16号を走る
(八王子バイパス→16号→保土ヶ谷バイパス→横浜横須賀道路)

渋滞と強い日差しの中、スリヌケをせずにひたすら走る。

信号待ちや、渋滞のストップの時に互いに 色々な話を交わす。

その過程で俺達の間には血よりも濃い絆が生まれることに!!!!

(この途中で、okazuさんに目撃される)

いきなり、まさきちさんの携帯のベルが鳴る!

電話の主はSEVENさんだった。

一旦バイクを止め小休止。電話をする。

SEVENさんは、保土ヶ谷バイパスの入り口で合流する予定だったのだが、

相模大野まで来ているという。

その時、自分らは相模大野を既に通過したあとだった。

どこかですれ違っていたらしい。

(わき道入っ た時かな?:SEVENさん談)

そのまま、自分らは、そこでSEVENさんの格好を期待しながら待つことにした。

(はじめウルトラセブンのような人が来るのかと思った。:ミンスキー談)

まさきちさんが、目にゴミが入ったので洗い流しにどこかへ行っているときにそれは来た。

(「セブン、セブン、セブ〜ン」というテーマ曲をともない:ミンスキーの頭の中)

馬鹿でかい単車が俺達の横に!!!!!!

(残念!!SEVENさんは普通のバイク乗りだった。:ミンスキーの思考)

気はやさしくて力持ち的バイカー。

互いに、自己紹介と軽い会話を交わし、再出発した。

出発して少しすると、まさきちさんの携帯のベルが鳴る!

タンデムシートの奥さんが、まさきちさんの耳に携帯をあてるという荒業を使い、

走行中に会話をしていた。

今度は、tak'sさんからだった。

その時、時計は12:30頃。

集合時間は12:00なので、完全に遅刻だった。

12:40頃tak'sさんと合流。

またもや、自己紹介と軽い会話を交わし

ミーさんがtak'sさんのStep Wagonにのりかえて自動車専用道路に突入した。

巡航速度80km/h弱、マグナには一番気持ちいい速度で走る。

サクラのバイクからは変な音がしていたが、あまり気にせず日野インターで下道に。

すぐ近くの南海部品に立ち寄る。

13:00

南海部品

tak'sさんとサクラはカスタムの勧誘。

SEVENさんは、メットを物色していた。

ミンスキーさんはハンドルを購入。

まさきちさんは、ウインカーをどうするか奥さんと相談していた。

イージーライダースのカタログをもらった。

しばらく、カスタム等について話をした後、SEVENさんとは、ここで別れた。

そして、tak'sさんのお宅に向かって出発した。

 

14:00

tak'sさんのお宅

玄関前のスペースにマグナを5台止める。

世界でも、これだけのマグナ密度は今だかつて無かっただろう。

2階に上がり、ベランダにある屋外プールを横目に見ながら、ひとまず落ち着く。

2回目の訪問のサクラは、お客扱いされず、皆にお茶を注いでいた。

そして、冷たいお茶を頂く。

檻の中に閉じ込められた「セイ」君が異常なほどに可愛らしかった。

「この後、どうしようか」と、行き当たりばったりな我らは

とりあえず、イージーライダースと横浜中華街を目指す事に決めた。

外に出て、またもやtak'sさんのカスタム勧誘が始まった。

tak'sさんご自慢のK&Qシートをまさきちさんに売りつけ、いや、売ろうとしたのだ。

「超シブ!!どう?」

が、ミーさんの「とりあえず、今日じゃなくてメールで決めれば?」の一言に、終了した。

出発前に、ミンスキーさんがtak'sさんのマグナに乗って町内を一周。

嬉しそうだった。

(いや、イイバイクでした。

リジット特有のハードテイストな乗り味、ロングフォークでのコーナリングの切れ。

もう、たまりません。:ミンスキー談)

 

14:40

イージーライダース横浜店

マグナ5台で乗りつけると、チョット目立ってた。

「おいおい、全部マグナだよ」という目で皆見ていた。

店内を少し見て、さすがに皆、腹が減っていたので、すぐに中華街に向けて出た。

中華街付近に到着

バイクを何処に止めようかと、中華街の周りをグルグルしていると

山下公園の脇にスペースが有り、そこに止める。

15:00

横浜中華街で食事

「横浜来たら中華街でしょ」とのお言葉により飯は中華街に決定。

懐のさびしい俺は少々ビビリ気味。

なんと言っても中華街。

あの、上流階級ご用達の中華街。

俺も落ちぶれる前は良く来たもんだ。

そう、かつて俺はとある有名な旗本の子息だった。

が、身分開放例により平民と同じ地位になったのだ(……嘘です ゴメン)。

恐る恐る、提案した。

「ラーメンにしましょう。安く済むし。」

みんなブルジョワではなかったみたいで、何とか賛成を得た。

食うもの決まったら、安い店探し。

中華街をうろつきまわる。

そのとき、妙な自転車を発見!!

tak'sさんはローラースルーゴーゴーとか言っていた。

なんだろそれ。

結局、中華街の入り口にある名前も知らない店に入る。

豚肉ラーメンと豚肉ご飯?というメニューが店の外に出ていて、それが妙に目にとまった。

結構安め。

店内はガラガラにすいている(時間が時間だしね)。

店員はおばチャンが二人ぐらい。

そして、注文。

ミーさん(まさきちさんの奥さん)が豚肉ご飯を頼んだ他はみんな豚肉ラーメン。

あと、割り勘で焼きビーフン。

tak'sさんは熱い茶(tak'sさん、やっぱ年とるとお茶なんですか?)を注文。

注文してから、余り待たずに料理が運ばれてきた。

味は、どうだろ?。

まあ本格派だということは分かった。

そこらへんのラーメンとは違う味がした。

さすが中華街!!

焼きビーフンは俺が一人で食っちゃった。

飯を食い終わってからもそのまま居座り談笑した。

内容は仕事のこと、生活のことなど。

みんな、まともに暮らしているんだな、と思った。

店の外に出ると隣の店のチャイナドレスが目にとまる。

値段は忘れたけど、結構、安かったように記憶している。

欲しい、と思ったけど俺に合うサイズがないのでやめた。

まさきちさんご夫妻もチャイナドレスを物色していた。

買うのかとドキドキして見ていたが、買わない。

残念!!

新婚生活のアクセントになると思ったのに…。

山下公園で写真撮影会

ここは思い出の場所だ。

あれから、1年になるのか。

あの日、俺は始めてあの娘とデートした。

いや、生まれて始めてのデートだった。

あの娘との楽しい思い出が頭によぎる。

フッ。

生きている限り傷は負うものさ。

だが、あの女… ハッ、イカン。

妄想ふけっている場合じゃない。

みんなとの話し合いで、この場所で写真を撮影することになったんだ。

周囲を見渡す。

平和だ。

土曜日と言うこともあって、人はいるが、多すぎると言うわけでもない。

家族連れ、スケボーやってる小僧ども、アベック、きれいなお姉さん方。

そして、海!海は美しい。この向こうがアメリカか。

アメリカは今、何時なんだろうな、とまたもや妄想の世界に。

空にはうっすらと雲が浮かんでいる。夕暮れ時の、やや色のついた雲がきれいだ。

幻想的な風景に俺の心は高鳴る。 ふと、海に浮かぶ船に気づいた。

氷川丸と書いてある。大きな立派な船だ。

よくわからないが、何かいわくがあるのだろう。

その隣にはなんと、往年の名船、タイタニックが!?

タイタニック号は既に傾き海に沈もうとしていた。

そして、こ、子供達が、な、なんと子供達が転がり落ちているではないか!!

「速く助けなければ!」と飛び出しそうになった。

しかし、良く見ると、ゴムで作った滑り台だった。

紛らわしいもの作るんじゃねえ。

俺が、いまいましげにタイタニック号と無邪気に遊ぶクソガキを睨んでいると、

仲間からお呼びがかかった。

マサキチさんが自慢のデジカメをもっていた。

写真撮影の開始らしい。

マサキチさんはあたりを見渡し、側にあったベンチに気づいた。

「ここで撮ろう」ということだ。

みんなが並ぶ。

だが、俺はしばし固まった。

「このベンチは…、このベンチはあの女との思い出のベンチではないか!!

あの日、俺はあの娘とこのベンチで語り合ったものだ。

将来について、海の向こうのアメリカについて。

何てことだ!?俺にこのベンチに座れと言うのか。」

だが、座らずにすんだ。

ベンチに座れるのは3人だけ。

6人座ることはまず不可能。

「一人これぐらいね」とtak'sさんが15センチほどの幅を指し示して、座らせようとした。

そりゃ無理でしょう。忍者でもない限り。

結局、まさきちさん夫妻と瑠璃さんが前に座り、

俺とサクラさん、tak'sさんは後ろで突っ立てることになった。

どこぞの親父にデジカメを渡し撮ってもらった。

俺はあの女との忌まわしき出来事を思い出し、つい、その親父を睨んでしまった。

というわけで写真の人相が悪いのはそのためね。

普段はやさしい顔してるのよ。

写真を撮り終わり、まさきちさんがなにやらデジカメをいじりながら言った。

「よし、撮れている。うん、良い写真だ!」 ほう、デジカメというのはその場で写真が見えるのか。

ドレドレ?と覗き込んだ。ほう、いい写真じゃないか。

うん、こいつはいい。

「じゃ、つぎ撮りましょう。」 ということで、つぎはマリンタワーを背景に写真撮影。

それぞれ、思い思いのポーズを取った。

だが、まさきちさんが青ざめた顔している。

「あれ、撮れないぞ。うん?どうした。あっ、電池切れだ。」 よもやの電池切れ。

だが、何とかしてマリンタワーの写真を撮った。

外に出て、バイクと一緒の写真撮影。

まず、集合写真。そして、一人、一人バイクに乗った写真を撮影。

そのとき、taka'sさんの様子が変だった。

tak'sさんがバイクにまたがる。だが、様子がおかしい。

tak'sさんカメラに目線を合わせず、下を向いてしまう。

tak'sさんは、カメラに魂を吸い取られるという話を信じている模様。

それが終わるとこの集まりの目的も終わった。

後は、好き勝手にダベッた。

単車のこと。

カスタムのこと。

とりとめのない話だが貴重な話だ。

17:30 頃

別れ(山下公園→国道16号→八王子)

どんな出会いも、別れのときがやってくるものさ。

だが、それは決して悲しいことじゃあない。

あらたな出会いの始まりなのさ!

まず、まさきちさんご夫妻との別れ。

「じゃ、私達はこれで。」マサキチさんが言う。

二ケツでマジご苦労様だ。

新婚夫婦は仲良く池袋に向けて出発!!

走り去るその姿は夢と希望に満ち溢れていた。

そして、残された人々。

「大黒行く?」とtak'sさんが言う。

でも、みんな疲れているので、そのまま帰ることに。

横浜市内をtak'sさんに先導してもらい、

16号に出たら後はサクラさん、瑠璃さん、ミンスキーが八王子まで一緒に帰ることに。

出発のときに、俺はサクラさんに声をかけられた。

「これ、乗ってみる?」サクラさんは自身のカスタムマグナを指差した。

「エッ!?イインスカ?」 俺は、サクラさんとバイクを交換して帰ることになった。

サクラさんのバイクはハンドルが絞りギミで俺ごのみ。

異様に低い車体は乗り心地は悪いが気分はいい。

サクラさんは久々のノーマルの乗り心地を楽しんでいたようだ。

が、人のバイクだというプレッシャーから途中で返却。

サクラさんはちょっと不服そう。

tak'sさんに先導されて、俺達はハマの道をはしる。

しかし、tak'sさんの後姿はシブイ。

限界まで下げられたマグナにどっしりと構えたチャパツ、ロンゲの男。

その姿からは、不思議と父親の威厳が漂っている。

そして、彼は俺達を16号に届けると、愛する妻と息子のまつホームへ去っていった。

それからは、だるいから、スリヌケしながら走る。

俺が先頭。ズバリ、無茶苦茶な走り。

強引にトラックの脇をすり抜ける。

その調子で突っ走っていくのかと思ったら、意味のないところで急に止まる。

俺、どうも、先頭は苦手。

ふと、後ろがついてきているか心配になる。

ミラーを見るが二人ともちゃんと付いてきている。

ちょっと下がって、瑠璃さんを見る。

瑠璃さんは身体とバイクが妙にマッチしている。

身体とバイクの大きさががちょうどいいバランスなのだ。

サクラさんのようなゴツイ男が乗ると小さく見えるマグナが

まるで、ハーレーのような大きさに見えるのだ。

だが、昔ジスペケに乗っていたという彼女は元走り屋。

秩父の峠道を縦横無尽に駆け巡っていたという猛者だ。

さすがに、運転はうまい!!マグナを片手で軽々と転がす。

スリヌケのテクも極上!! スリヌケをしながら走っているといいかげん疲れて来た。

休憩を入れることにする。

だが、辺りには何もなかった。

しかたなく、20分くらい走って相模原でコンビニ発見。

煙草とジュース買ってたむろした。

瑠璃さんは眠そうだ。

これから秩父…じゃなくて埼玉まで帰るのは大変なことだ。

八王子に入り、先頭を走っていたサクラさんが止まる。

「今、フロントがブレた。」

マシントラブルらい。

サクラさんは心配そうだ。

やはり、とてつもないカスタムが施されたサクラさんのバイク。

様々な問題が出てくるのだ。

ふと、高々とそびえるCCバーに目が止まる。

…そりゃ、族と間違えられるナ。

サクラさんはフォークやサスの具合を調べたりしていたが原因がわからなかった。

そこから、サクラさんのすんでいるところも近かったので、そのままダマシダマシ走ることに。

しばらくすると、俺のアパートの近くにある交叉点に。

ここで彼らと別れなけれならないのかと思うと涙がチョチョ切れた。

だが、俺はその涙を彼らに悟られないようにそそくさと別れを告げた。

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